AI技術は近年目覚ましい進歩を遂げており、特に2024年から2025年にかけて、その進化は加速しています。主な進歩の領域と、それが社会に与える影響について書いてみます。

◇AI技術の主な進歩

■ 生成AIの飛躍的発展と多角化
→ 大規模言語モデル(LLM)の高度化: GPT-4やClaude(=高性能な対話型AI)などの新世代モデルは、文章の一貫性、文脈理解力、創造性が飛躍的に向上しました。これにより、より自然な対話や高度な文章生成が可能になり、カスタマーサポートや文書作成の自動化など、ビジネスにおける活用範囲が急速に拡大しています。
→ マルチモーダルAIの進化: テキストだけでなく、画像、音声、動画といった複数のデータ形式を統合して処理できるAIが普及しています。画像からの説明生成、動画からの要約、プレゼン資料の自動生成などが可能になり、業務効率化や表現力強化に貢献しています。
→ 動画生成AIの登場: OpenAIの「Sora」やGoogleの「Veo」など、高品質な動画コンテンツを生成するAIが登場し、コンテンツ制作のあり方を大きく変えつつあります。
→ RAG(検索拡張生成)の活用: AIが外部のデータベースや文書を参照しながら回答を生成するRAG技術の実用化が進み、生成AIの正確性と信頼性が向上しています。
■ AIエージェントの出現と自律性の向上
→ AIエージェントは、自律的にタスクを実行し、特定の目的を達成するために設計されたAIシステムです。Replitの「Replit Agent」やGoogleの「Agentspace」など、AIエージェント開発を支援するプラットフォームが登場し、自動化の拡大と業務効率化を推進しています。
■ エッジAI(オンデバイスAI)への移行
→ AIモデルがクラウド中心から、スマートフォンやIoTデバイスなどのエッジデバイスで直接実行される「エッジAI」への移行が進んでいます。これにより、リアルタイム性、プライバシー保護、低遅延、通信コスト削減などのメリットが生まれ、スマート家電や監視カメラなど、様々な分野での活用が拡大しています。
■ 説明可能なAI(XAI)の重要性
→ AIの判断根拠が不透明な「ブラックボックス」であることへの懸念が高まる中、AIの判断根拠を人間にわかりやすく説明する「説明可能なAI(XAI)」の重要性が増しています。これにより、AIの信頼性や安全性の問題への対応が進んでいます。
■ 特定分野への応用と実用化の加速
→ 製造業: 不良品検品や在庫最適化、ロボットアームと連動した自動化など、品質管理や生産性向上に貢献しています。
→ 農業: ドローンに搭載されたAIによる害虫特定と農薬散布の最適化など、農作業の負担軽減や品質向上に役立っています。
→ 医療・介護: 医療診断支援、入居者の見守り、発作や転倒の検知など、より高度なケアを実現しています。
→ インフラ管理: 地中レーダー探査装置のデータ解析による道路陥没の原因となる地下空洞の早期発見など、社会インフラの安全維持に貢献しています。
→ 人事・採用: 履歴書のスクリーニング、面接時の候補者の適性評価など、採用プロセスの効率化に活用されています。
→ 財務・会計: AI-OCRによる領収書やインボイスの自動読み取り、予測モデルによる財務予測など、業務効率化と戦略的な財務管理を支援しています。

◇社会への影響
AI技術の進歩は、社会に多大な影響を与えています。

■ポジティブな影響:
→ 業務効率化と生産性向上: 繰り返し作業やデータ分析をAIが代替することで、人間の負担が軽減され、より創造的な業務に集中できるようになります。
→ 労働力不足の解消: 少子高齢化などによる人手不足の課題に対し、AIが労働力を補完する役割を担います。
→ コスト削減: 人件費や運用コストの削減に繋がり、企業の競争力向上に貢献します。
→ サービス品質の向上: パーソナライズされたサービス提供や、高精度な予測による顧客満足度の向上に繋がります。
→ 社会課題の解決: 医療、教育、環境など、幅広い分野での課題解決に貢献する可能性を秘めています。

■懸念される影響:
→ 雇用の変化: 一部の職業ではAIによる代替が進み、職務内容の変化や新たなスキルの習得が求められる可能性があります。
→ 倫理的な課題: AIの判断の公平性、プライバシー保護、フェイクニュースや悪用への対策など、倫理的・法的な議論が活発になっています。特に、AIガバナンスや著作権に関する議論は喫緊の課題となっています。
→ エネルギー消費の増大: 大規模なAIモデルの学習や運用には膨大な電力が必要となり、環境への影響が懸念されています。
これらの進歩と影響を踏まえ、社会全体でAI技術の適切な活用と、それに伴う課題への対応が求められています。

そして今週のテニスです。
毎日暑い日が続きますが、土日月の三連休もテニスの日々でした(haha)。
気温&湿度が高く、早朝とは言え熱中症も気になるので、全体練習途中で10分くらい休憩を取る形で練習してますが、それでも全体練習が終わり、ゲームに入ると暑さで疲れてしまい「ゲームは不参加」と言う方も居ます。
夏が終わるまでの間(約2ヶ月)、そんな感じでテニスしてる事だと思います。
そしたら週末のテニス風景をアップします。

(投稿者:「T」)